ハチミツと下痢のちょっと意外な関係
ハチは嫌いでも、ハチミツは大好き! 恐らく殆どの日本人がそうではないかと思われます。
人気の飲料ハニーレモンや人気のお菓子ハニードーナツに代表されるように、飲んでも食べても美味しいハチミツは、美容と健康に一役も二役も買う食品として有名です。
古代エジプトでは、人類が初めて口にした食べ物だとも言われていて、クレオパトラが自らの心身の美を維持するために愛用していた事は、よく知られていますよね。
また、ハチミツの持つ強力な殺菌作用を利用し、第一次世界大戦当時のナチスドイツでは、兵士たちの怪我の治療に、ハチミツを主成分にした軟膏が用いられていたという記録も残されています。
けれど、そんなハチミツの薬用としての効果効能の一つに、下痢止めがあるという事は、何故か余り知られていません。
ですから、風邪を引いた時にハチミツを飲まれる方は多いのですが、
下痢を発症した時にハチミツを飲まれる方はまだまだ少ないようですね。
ですが、WHO(世界保健機構)では、世界共通の下痢対処法として、ハチミツ入りのオレンジジュースと炭酸水を交互にコップ1杯ずつ飲む事を勧めています。
何故なら、ハチミツにはサルモネラ菌やコレラ菌などの繁殖を抑える作用があり、万が一こうした微生物を摂取してしまっても、腸内での活動を抑制する働きがある事が、南アフリカの子供たちを対象にした専門家たちの実験によって立証されたからです。
また、もともとハチに津には高い整腸作用があって、下痢だけでなく、便秘の解消にもなるそうですから、毎日の食生活に大いに取入れ、腸内環境の改善に勤しみたいものですね。