秋魚「秋刀魚」

「秋刀魚」と書いて”サンマ”と読むこの肴。日本では秋の味覚の代表格とも言える存在ですね。

しかも、同じく秋の味覚の代表格と言える松茸が超高級食材なのに対し、サンマは超庶民派食材! 秋の夕暮れ時に住宅街の一角を歩いていると、サンマを焼く独特の香りが漂って来て、ついついおなかの虫が騒ぎ出す事もしばしばです。

因みに、サンマは強火の遠火で焼くのが一番美味しいらしく、七輪焼のサンマは最高なのだそうですよ。

さてさて、そんな秋の味覚「サンマ」は、青く細長いところから、どことなく柳刃包丁に似ていると思いませんか? 実際、その見た目がそっくりそのまま大正時代に漢字化され、”サンマ”=「秋刀魚」と記されるようになったのだそうです。

しかも、今や中国でも”サンマ”は「秋刀魚」と書くそうですからね、その読み方と由来位は知っておきたいものですね。

ところで、よく”サンマ、苦いかしょっぱいか!”などと言われるように、サンマのはらわたは、特別美味しい訳でもないのに、昔から多くの日本人が好んで食べて来ました。

けれど、その反面、食べられない人が決して少なくないのもサンマのはらわた。しかし、正に良薬口に苦しで、サンマのはらわたにはビタミンAが豊富に含まれているため、私たちの体内の粘膜強化に一役買ってくれます。さらに、目の老化や癌予防にも高い効果を発揮するのです。

つまり、秋に秋刀魚を内臓ごとたっぷり食べる事で、冬場、風邪を引いたり、カサカサの肌荒れに悩まされたりする可能性が大幅に軽減出来るかも知れないんですね。

という事で、食べれば食べるほど血液サラサラになって、頭が賢くなると言われているサンマ、賢く食べて、元気に冬を乗り切れる体調作りに活かしたい物ですね。